コンクリート断熱温度上昇試験装置
試験装置の原理
加熱体(熱媒ジャケット)を配置した移動台車上の容器に試料を打設し、密閉した後、これを内面に熱媒ジャケットを配置した二つ割型の試験槽に収納します。
試料の温度上昇にしたがって熱媒温度を即時に追随させるよう自動的にコントロールすることにより、容器表面からの熱の流出入がなくなり、断熱状態を創り出します。
この状態での試料の上昇温度は、連続的に記録計に記録されます。したがって、セメントの水和熱による試料の断熱温度上昇量を正確に測定することができます。
特徴
- 検証済みの高精度
容器の外面に密着させたジャケット内を高速循環する熱媒によって加熱する方式ですので、従来の空気循環方式に比較して温度分布が均一となります。 温度制御の方式は試料の中心温度に周囲温度を即時に追随させるように特殊なPID制御を採用していますので、試料温度に対する周囲温度の遅れがほとんどありません。 - 任意の打ち込み温度で試験可能
定値制御運転によって予め試験槽を+5℃以上の任意の温度に保つことができますので、+5℃以上の任意の打ち込み温度の試料に対して試験の実施が可能です。 - フルサイズの試料で試験可能
容器は、円柱状であり、寸法がダムコンクリートのような最大粗骨材寸法の大きいコンクリートからも均一な試料が得られるようにφ60cm×H60cmのもと、通常のコンクリート用にφ30cm×H30cmの二種類を用意しておりますので、任意の配合のコンクリートに対してもそのままの試料で試験ができます。 - 据付面積極小
機器類をコンパクトに配置しているため、据付面積は従来の空気循環式や水循環式に比較して格段に小さくてすみます。 - 操作が簡単
試験槽のジャケットが観音開き方式のため、容器を台車に載せたまま、前面より槽内に押し入れ、引き出しができますので容器ので出し入れが簡単です。また、操作盤の操作方法は平易で誰にでも簡単に運転ができます。 - 充実した周辺装置
PCに接続可能で、充実したソフトも完備していますので、試験の自動計測や測定結果のスピーディーな処理ができます。
構造図
おすすめの業界:主な用途
建機/土木:コンクリート性能試験
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